快適なオール浄水生活を過ごすために知っておきたい、オール浄水の選び方⑤【設置方法】
オール浄水の選び方-本体・カートリッジについて-はご覧いただきましたか?
性能の違い、サービスの違い、購入かレンタルか、そして本体とカートリッジについてをお伝えしてきました。そろそろ頭がいっぱいになってくる頃かもしれませんね。
編集部のおーたがお届けする「オール浄水の5つの選び方」もこれで最後です。
もう少しだけ、お付き合いください!
【初心者のオール浄水 入門編】の編集部も、ここまでオール浄水をマスターするまでには相当な時間がかかりました。後悔するような痛い経験をしてきたから、遠回りをしてしまったんです。だからみなさんには、同じ経験をしてほしくありません!そんな願いを込めて、当サイト【初心者のオール浄水 入門編】を立ち上げました。
このオール浄水の選び方をおさえておけば、“失敗という落とし穴”は回避できるはずです。オール浄水選びをインスピレーションで決めるというのもカッコいいですが、長期間オール浄水生活を送りたいのであれば、オール浄水の選び方のポイントを参考にして自分に合ったメーカーをお選びください。
そして、快適なオール浄水生活をお過ごしください。
▼ 目次
- オール浄水の選び方① 【性能編】
- オール浄水の選び方② 【サービス性能編】
- オール浄水の選び方③ 【購入vsレンタル編】
- オール浄水の選び方④ 【本体・カートリッジ編】
- オール浄水の選び方⑤ 【セントラル浄水器の設置方法】
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オール浄水だからこその、設置場所の利点
オール浄水が選ばれる理由の一つに、設置場所の利点があります。
セントラル浄水器を設置する場所は、戸建て住宅なら屋外。マンションならPS(パイプシャフト/パイプスペース)内です。
戸建て住宅でもマンションでも、屋外に設置するから、室内は今まで通り広々利用可能。水ボトルの置き場所や、浄水器の置き場所を気にする必要もありません。オシャレな蛇口だった取り付けることができます。
屋外設置だから出来るワザですね。
では、屋外のどのあたりに、どんな風に取り付けるのでしょう。
設置方法によっては、浄水器本体の持ちも変わってくると思いますので、設置方法の違いを覚えておきましょう!
戸建て住宅の場合(新築住宅/既存住宅)
新築物件でも中古物件でも、既存住宅でも、セントラル浄水器は屋外に設置します。
水道メーター器以降、キッチンやお風呂、洗面所などへ分かれる前の給水配管にセントラル浄水器を設置するため、家中の水道水を一括でろ過することができるのです。
設置場所は、おおむね家の裏側などの邪魔にならない場所。
設置してほしい場所がある場合は、好きな場所に取り付けることも可能です。ただ、その場所に給水配管が通っていない場合は、地面を掘り進めて配管を延長させて設置する必要があります。
水道メーター器以降、キッチンやお風呂などに分かれる前の給水配管に設置するので、基本的には限られた範囲での設置となります。
地上に取り付けるタイプ
セントラル浄水器の設置方法には、
- 地上に取り付けるタイプ
- 地中に埋め込むタイプ
の2種類があります。
地上に取り付けるタイプは、地中に埋まっている給水配管を分岐して地上に取り出し、そこへセントラル浄水器を接続します(上図参照)。
新聞紙一面ほどのスペースがあれば設置できるため、小スペースでもOK。
ほとんどのメーカーで、本体カバーを用意していますので、カバーをかければ、見た目もスッキリです。給湯器やエコキュート、室外機などと同じようなイメージです。
カバーは見た目だけでなく、暑さや寒さからも守ってくれるので、カバーも一緒に施工してもらった方がいいと思います。
そして、地上に取り付ける場合でも、セントラル浄水器が独立して置かれるタイプと外壁に固定するタイプがあります。
独立タイプは、配管で固定されるので、揺らぐことはありません。
外壁に固定するタイプは、ボルトで固定するため、さらに安定感があります(外壁に穴があいてしまいます)。見た目はどちらもさほど変わりません。
地上に埋め込むタイプ
セントラル浄水器を地中に埋め込むタイプは、給水配管付近に巨大な穴を掘り、桝のようなものを埋め、中で給水配管と浄水器を接続します。
カートリッジ交換は、上の蓋を開けてパコっと挿入することが可能です。
地中に埋まるので、邪魔にならないというメリットがありますが、忘れてはいけないデメリットも一つあります。
枡の中で配管と本体を接続させてしまうため、浄水器本体のメンテナンスができません。メンテナンスが出来ないということは、汚れがたまり、ステンレスの本体であっても錆びてしまい穴があく原因になります。
地中は湿度もありますので、サビによる故障(水漏れ)の心配はつきません。もしかしたら、水が漏れていても、地中に埋まっているので水漏れに気が付かないかもしれません。この点は覚えておきましょう。
マンションやアパートなどの集合住宅の場合
マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、PS(パイプシャフト/パイプスペース)内にセントラル浄水器を設置します。
パイプシャフトは、水道メーター器やガスメーター器、もろもろ配管等が格納されているボックスのことで、玄関の脇あたりにあることが多いですね。
そして、このパイプシャフト内は、マンションの共有スペースになるため、勝手に物を置いたり工事をしたりしてはいけません。基本的には、管理会社などに設置許可を取ります。
「なんで、自己所有の配管に設置するのに、許可が必要なんだ!」
って思いますが、それは、マンションの規定ですので・・・。
「管理会社へセントラル浄水器を設置したい」と話すと、すんなりOKしてくれる場合と、NGを言い渡される場合があるそうです。
NGになる理由は、
- 共有スペースには一切の私物を置いてはいけない
- 水漏れの心配
- 引っ越し後、設置したまま放置されることの懸念
- ただ単に面倒くさい
などが挙げられます。
僕がすすめた友人のマンションでも、最初はNGが出されました。
ある話をしたら、OKになったようですが・・・
その、ある話とは・・・
- PL保険に加入しているから、もしもの場合も万全の対応をしてくれる
- レンタルの製品だから、引っ越しする場合も回収され、メーターボックス内も原状復旧してもらえる
- 面倒な管理はメーカーがしてくれる
などです。
「だから、大丈夫なんだ!設置させてくれ~!!」
↑友人の心の叫び
でも、要注意です。
この話しができるのも、特定のメーカーだけです。
ポイントとしては、
- PL保険に加入しているか
- 本体回収システムがあるか
- 取外し後、現状復旧工事をしてくれるか
- カートリッジ交換や故障時の対応をメーカーがしてくれるか
を、希望のメーカーへ確認してみてください。
マンションの場合は、このバックアップ体制があるかどうかで、設置許可の有無が変わることがあるみたいですよ。
たしかに、管理会社の立場からすれば、面倒事はイヤなのはごもっとも。だから、面倒にならないための体制があるのは大事ですよね。
これを、クリアしたら(クリアする前でも)、設置スペースが確保できるか確認してください。
設置スペースは、製品の大きさや工事方法によって異なりますので、メーカーへ確認してみましょう。おおよそ新聞紙一面程度の空間(地面でも空中でも)があれば、設置できる所が多いようです。
マンションの場合は、セントラル浄水器にかぶせるカバーは不要。
パイプシャフト内だから、太陽の光りも雨風があたらないので、本体がむき出しでも大丈夫なようです。
工事費用について
最後に、ベールに包まれている工事費用についてお伝えします。
工事費用は、3万円程~6万円程まで金額に差があります。
浄水器本体の金額に差があるのは、機能や性能の違いかな?とは思いますが(とはいえ、50万円近くもするのはどうかと思いますけど)、工事費用に差があるのは、どうしてなのかわかりませんでした。
でも、実際に設置してもらってわかったんです!
3万円くらいで工事をしてくれる製品は、工事に使う材料が浄水器本体に組み込まれていることが多いんです。本体カバーの中ですでに本体と配管が組まれています。工事費用安いように感じますが、その分、本体価格にのっています。
本体カバーの中で、本体と配管がすでに組まれているから、取付工事といっても、地中から取り出した給水配管に接続するだけでいいので、作業工賃も材料費も安くすみます。
それに比べ、6万円くらい工事費用がかかる場合は、材料などが本体に組み込まれていないんです。だから、すべての工事を現地で行わなければなりません。簡単に接続するだけではありませんので、相応な工事が必要になる、ということです。
これが、工事費用のカラクリ。
(たぶん、いや、、、きっとそうだと思います)
工事費用だけで比較をせずに、しっかりと全体を見て選びましょう。